
今朝は凍り付いた朝でした。
オットットさんの車のフロントガラスも、ワイパー動かすとガリガリと音がします。
たぶん山は雪でしょう・・・と思いつつ出かけましたが
案の定積雪10cmとかで仕事は中止、引き返してきました。

昨日荒れそうな予報でしたのであきらめたのですが
今日は寒いけれども晴れる
ということで、私は予定通り街まで
映画「繕い裁つ人」を見に行くことに・・・
一応オットットさんも誘ってみましたが、やっぱりお留守番が言いそうで
たくさん着込んでコロコロになって出かけました。

とても映像がきれいで、うっとり。
出だしは裁ちばさみから始まり、カタカタ・・・と言う足踏みミシンの音。
仕事場にあふれるほど入る光。
もうこれだけで、この映画がどんな映画か期待でき、ワクワク・・・
主人公市江は祖母が開いた「南洋装店」を引き継いで、
一人一人お客さまの顔を見てその人だけのための洋服を作るという
職人気質の人。
凛として背筋の伸びた中谷美紀さんはピッタリの役どころ。
高台にある洋館が自宅兼お店だが、生き方と家がピッタリ。
デパートの営業をしている藤井にブランドを立ち上げ、
ネット販売を・・と勧められるも全くその気はなし。

取りつく島もない市江、藤井は市江のことを頑固じじいのようだと言っていた
それでもこの喫茶店サンパウロ(実際にある)では息抜きと称して
ひとり大きなチーズケーキをいかにも美味しそうに頬張っている。
そのギャップが楽しい可愛く、なんだかちょっと安心している私
あまりいろいろ書くと今から見られる方が楽しくなくなるので、これくらいに・・・
古いおばあさんのミシンで、おばあさんが縫った洋服を仕立て直したり
とにかく自分を出そうとしなかった彼女だが、藤井との付き合いの中で
だんだん心を開いていく様子が、見てとれる。
肩の力を抜いてみれば、今まで見えなかったものも見えてくるかもしれない。
ラストの変化が見ているものにとっても、とても嬉しい~
平井堅さんがリリースした主題歌「切手のない贈り物」が心を映し出しているようで
ウキウキして、私も帰り道つい歌いながら歩いていました。
しみじみと味わえる、いい作品だったと思います。
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